ジャズの即興演奏ってどのようにやっているの?

皆さん、こんにちは

東京都豊島区池袋東口徒歩1分 セプテンバーミュージックスクールジャズピアノ科講師

ジャズ・ピアニストの山口コージです

 

今日でも耳にする機会の多いジャズ

そのジャズがどのように演奏されているか

興味を持ったことがありませんか

 

実はジャズでは即興で演奏されることが多いのです

そこで今回はジャズピアノの講師らしく

即興演奏のお話をします

 

レッスンに通おうか悩まれている貴方や

また、当スクールでどんなレッスンをしているのか

知りたい貴方への参考になればと思います。

 

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クラシックで楽譜通り忠実に演奏することが多い理由

クラシックでは

細かい音符も含めて楽譜通りに演奏されます

楽譜以外のことを弾くことは滅多にありません

 

現代でも人気の高いクラシックの作品群は

主に17~19世紀に作曲されました。

17~19世紀当時は録音技術が存在せず

現代のような音源を残すことができません

 

そこで当時の作曲家等は楽譜に作品を表すことで

自分達の作品を広く世の中に広めようとしました。

 

こうした経緯からクラシック界では

楽譜が作曲家の意図を最も忠実に表すものとして

楽譜どおり演奏することに力点が置かれるのです。

 

即興演奏はジャズの専売特許ではないークラシックの時代にもあった

ところが同じ17-19世紀の時代でも

即興演奏による演奏手法は存在していました。

 

例えばバロック期には通奏低音と呼ばれる

低音部の旋律から数字を頼りに即興で伴奏を付ける手法がありました

数字から演奏者の感性で伴奏の和音が即興演奏されるのです。

ジャズピアノを始めて見ませんか」のブログでも触れた

コードネームを元に演奏することに似ていますね

 

また時を経て古典派時代(1700年代)には

協奏曲におけるカデンツァで即興演奏が行われました

現代ではカデンツァの部分も全て音符が書かれてしまい

カデンツァを即興で演奏される方が珍しくなりましたが。

 

このように即興演奏は昔から存在し

何もジャズの専売特許ではないのです。

 

ジャズピアノでは譜面通り弾いている訳ではない!

ジャズは19世紀末から20世紀初頭に

アメリカで生まれ発展した音楽です

ジャズでも草創期から即興演奏されてきた音楽です。

 

現代のジャズ(セッション)・シーンでは

ジャズピアノを始めて見ませんか」のブログでも触れた

「リードシート」と呼ばれる一段譜の譜面を元に演奏します。

 

リードシートはA4の紙で換算すると

1~2枚分の分量しかなく

小節数にすれば長いもので数十小節、

短いものだと10小節に満たないものもあります

あまりのシンプルさに拍子抜けするかもしれません。

 

ところがこのシンプルな作りのリードシートでも

演奏を始めたら瞬く間に7-8分程度の演奏時間になります。

1~2枚のリードシートから

どのようにそんな膨大な演奏時間になるのでしょうか

 

それはリードシートに楽譜や音符として記載されていないものも

演奏参加者が即興演奏で色々な音を紡ぎ出すからなのです

・管楽器奏者はアドリブを演奏し

・ピアニストはハーモニーを付けアドリブも演奏し

・ベーシストはベースラインを付け

・ドラマーはリズムを付け足し・・・

 

結果的に、A4の楽譜に換算すると

ゆうに数枚~数十枚分の分量が演奏されることになるのです。

 

具体的にどうやって即興演奏しているのか

とはいえルールもなく出鱈目に即興演奏を行っても

それは聴くに耐えない騒音にしかなりません

では演奏家達はどのように即興演奏を行うのでしょうか?

 

そこには最低限のルールがあり

演奏家たちはそのルールに基づいて即興演奏を行います

 

その最低限のルールの一つが

ジャズピアノを始めて見ませんか」のブログにも登場した

「コードネーム」を元にする

ということなんです

 

「C」というコードネームなら「ドミソ」

「F」というコードネームなら「ファラド」

というように

コードネームを構成する音を元にしていくわけです。

もう少し掘り下げましょう

例えばこんなリードシートがあったとしましょう

クラシックの演奏家たちが意味するところの

「楽譜通り」に弾くとこうなるでしょう

 

 

右手によるメロディしか弾いていません

左手のハーモニーも付いていません

楽譜通りに8小節で演奏が終わっています

さすがにこれでは無味乾燥と感じられても仕方ありません。

 

そこで、左手でハーモニーを付けて見ましょう

楽譜の上に書かれている「コードネーム」を元にします

 

 

左手のハーモニーが加わったので

少し音楽の色彩が付いてきました

でも楽譜通り8小節しか弾いておらず

演奏がすぐ終わっていますよね。

 

そこで音楽をもっと膨らませていきましょう

最初の8小節は楽譜通り音をコードを弾きます

でも楽譜の8小節で演奏を終わらせず

「コード」の響きに合うように即興演奏していきましょう

 

 

どうでしょうか

即興演奏で音楽が豊かになってきましたね

ジャズではこうやって即興演奏していくのです。

 

 

ジャズピアノ科講師 山口コージ先生のブログはこちら

ジャズピアノを始めてみませんか

レッスン事例:50代男性 鍵盤はある程度弾けるが、もっと指を速く動かしてセッション・デビューしたい!

 

 

即興演奏ができるようになるために

今回はジャズの醍醐味の一つである

即興演奏についてお話しました

ジャズピアノへの興味が沸いてくれると嬉しいです。

 

当スクールのジャズピアノコースでも

即興演奏は主要なレッスン項目の1つです。

 

即興演奏にはコツが入ります

コツを掴むにはやはり慣れや訓練が必要になります

 

当スクールでは

生徒様が即興演奏のコツを掴み親しんでいただけるよう

お一人お一人の習熟度や状況を具に見極め

その状況に合うレッスンを組み立てていきます。

 

そして即興演奏の習熟度を高め

ひいてはジャズピアノを演奏する喜びを感じていただけるよう

レッスンをすすめていきます。

 

このブログを読んで

ジャズピアノが上手くなりたいと思っている貴方

即興演奏ができるようになりたいと思っている貴方

是非一度、無料の体験レッスンを受けてみませんか♪

 

そして
無料のコンテンツで何とか・・・というよりも

はるかに上達が早そうだと実感いただけると思います。

 

貴方からのご連絡を心よりお待ちしています。

セプテンバーミュージックスクール池袋本校

ジャズピアノ科講師:山口コージ

 

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