こんにちは。
東京都豊島区池袋東口徒歩1分ジャズ専門音楽教室
セプテンバーミュージックスクール代表ジャズトランペット奏者の細川です。
先日は当スクールの「アンブシュア矯正コース」に通う 会社員40歳代男性のレッスンを行いました。
彼は学生の頃から吹奏楽部でトランペットを吹くなど楽しいトランペット音楽生活を歩んできたそうです。
最初は楽しく演奏できていたはずのトランペットでしたが、だんだん音が鳴らなくなり 、自分ではスランプと表現する程、音が鳴らない辛い状況に陥ることに。。
現在もアマチュア吹奏楽団に所属するものの、音を鳴らすことが出来ず、大変辛い状況とのことで私のレッスンを受講することを決意しました。
迷い迷った結果の自己流アンブシュア
彼のレッスンを始めてみると、あることに私は気が付きました。
真ん中の F の音を四分音符で4拍、演奏をしてもらおうと、
最初に私が手本を吹いて、その後同じことをこの男性生徒様に吹いてもらいました。
するとどうでしょう。たった4拍の四分音符を吹くのに息が足りず最後まで演奏できなかったのです。
身長も私とほぼ同じぐらい。普通の体型の男性です。しかし一小節息が続かない。。
彼の演奏している様子を注意深く観察していると、 マウスピースの両端から息が漏れ続けていることに気がつきました。
そしてもう一つ、まっすぐに息が飛んでいないのです。
先生からの一方通行ではなくあなたとの相互理解から始める。
楽器を一度置いていただき、私は彼の唇の前に手のひらを置き、演奏している時と同じように息を吹きかけて欲しいと話しました。
最初の2拍は私の手のひらまで息が到達しましたが、3拍目以降、息が私の手のひらに到達することがなかったのです。
彼は「自分では気づけなかった」「原因がどこにあるのかわからなかった」と仰って、今の自身の状態をようやく認識するに至りました。
彼が自身の状態を理解出来たところで、私はこうアドバイスをしました。
「舌」と「息」の基本を踏まえた上、
「まっすぐに息を飛ばせる唇の形を作りましょう。」
「4拍目から理想的な唇のホールドができているのでそれを最初からできるように意識してみましょう」
そしてこうも付け加えました。
「あまり多くのことを考えず、 今日指導されたことにフォーカスして日々の練習をしましょう」
過去の練習に呪縛されているケースが多い
これは推測ですが、 かつて何処かで「唇にマウスピースを押し当てすぎてはいけない」とか「唇に余計な力をかけて吹いてはいけない」などということを実践し、結果的に 頭の中で混乱してしまい、かつて自然にできていたはずのアンブシュアが今はできなくなって来てしまったのではないかと思いました。
私もかつて同じように悩み苦しんでいたから理解できる
「私も同じように苦しんでいたから理解できるのです」
演奏中特に、高い音を吹こうとすると唇にマウスピースを押し当ててしまい、結果的にバテるのが早く良い演奏することができませんでした。みなさんも心当たりはありませんか?
これを改善しようと自己流で、 マウスピースを唇に押し当てないで演奏する方法はないだろうかと試行錯誤をしました。
ところが得られた結果は、とても不自然な、本来必要な力も入れることができなくなるほど不安定なアンブシュアとなり、やがて以前吹いていた唇の形も思い出せないほど混乱し、やがて音は出なくなりました。
あなたの心の壁を取り払ってあげることが最初のレッスン
私のこのレッスンのゴールは、難しいことなど何も考えず息を吸い、マウスピースを唇に当て、楽に上から下まで良い音で安定した演奏ができること。
このゴールに向かっていくために、まず必要なことは、これまで背負い込んできた悪いイメージを取り払うことから始めます。
一番最初のレッスンで、「舌」と「息」のお話をします。それを踏まえて本格的なレッスンはスタートします。
このブログでも紹介している通り、とても重要なことは「舌」と「息」のコントロールです。
しかしこの部分を説明したからといってすぐに改善が見込まれるかと言うと、ほとんどの方はそうではありません。
無意識レベルにまで深く染み付いた「癖」が、あらゆるところで本来、自然に出来るはずのアンブシュアの邪魔をしている方々を多く見かけるのです。
多くの教則本や Web にある文章には肉体のフォームについて書かれていますが、
本当にアンブシュアで悩み苦しんでいる人は、がんじがらめになった過去の呪縛から心を解放してあげる必要があります。
このレッスンでは「舌」と「息」の話と実践に加え、「あなたの場合は何が余計な癖のか」を私は見て指摘して差し上げます。 余計なものを余計な癖だと認識できるようにすることが大切です。
あなたにとって希望や光明を掴めるレッスンとなる事でしょう。
「舌」と「息」についてはこちらの記事で紹介しています。
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その2
一流プレイヤーが一流コーチでないことを見定める必要がある
現在先生に習っている方も、先生は上手に吹けていても同じことを生徒様に指導できる先生は なかなか多いものではないと、過去の経験から思います。
私は大変苦しい中、アンブシュアにフォーカスしたトレーニングを20年行い、全く音の鳴らなかった日々から復活した経緯があります。
こちらは過去にブログにまとめていますので読んでいただけたらよくわかると思います。
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その1
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その2
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その3
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 最終回
自己流でこれから数年間伸びるか伸びないか悩み続ける日々を送るよりも、 あなたの上達を妨げている原因を見つけ改善し、 悩みから解放されて楽しくトランペットが吹ける日々を手に入れようじゃありませんか。
私は責任を持って、あなたのトレーニングのお手伝いをいたします。
できるだけ早く取り組む事が良い
もし私が中学生の時に、このようなトレーニングと出会えていたら、私の人生はもっと変わっていただろうと思うのです。
私は小学5年からトランペットを始め、中学1年生の時にはアンブシュアに異変を感じていました。
そのまま28歳まで自己流でしか取り組まずとても無駄な時間を過ごしてしまったと思っています。
関連ブログ
当スクールの「アンブシュア矯正コース」には
トランペットの他にもトロンボーンで受講されている生徒様もいらっしゃいます。
金管楽器全般において共通のレッスンが可能です。
無料体験レッスンがございます。
悩んでおられる方は勇気をもってこの機会に当スクールへお問い合わせください。
あなたのご連絡をお待ちしています。
P.S.受講生に心理的負担を掛けないために写真はイメージを使用しています。