こんにちは。
東京都豊島区池袋東口徒歩1分トランペットアンブシュア矯正専門音楽教室
セプテンバーミュージックスクール代表トランペット奏者の細川玄です。
親御様に向けてのメッセージです
お子様から、音がかすれる、 高い音が出ない、などお悩みの話が出た時は是非、このブログの事を思い出していただけましたら幸いです。
吹部トランペット部員のお子様をお持ちの親御様でも、お子様がどのように悩み苦しんでいるか、詳しい事まではなかなか理解してあげられないのが現実ですよね。
でも、理解してあげたいし、助けてあげたい、何とかしてあげたいと思っておられることだと思います。
今回のブログはそんな貴方へ(親御様)向けてのメッセージとなります。
このブログの先には、貴方のお子様を理解し、助けてあげるための大切なことが沢山書いてあります。
責任を取るつもりで書かれている記事なのか?
インターネット上には、上手なプロ奏者が自身の奏法を解説している記事が沢山あります。
しかし、音が鳴らなくなってしまった生徒様に向けて書かれている記事なのでしょうか?
そのプロ奏者、あるいは先生にとってのベストをお話している内容に過ぎないものが多いのです。
その情報が、アンブシュアを崩して悩んでいるお子様にとって、責任を持って「吹けるようにしてあげられる情報」なのかどうかは、読み手が見極めなくてはなりません。
当事者ではない親御様にとっては何とも悩ましいところですよね。
野球などでよく使われる言葉ですが、トランペットも同じです。
「名プレイヤーが、名コーチとは限らない」という事だとご理解いただけましたらと思います。
トランペットは楽器自体に振動源が無いから難しい楽器だと理解しましょう
数多ある楽器の中でも、 金管楽器は 楽器そのものに振動源を持っていないという大変稀な楽器です。
言い換えると、 体の動作が、他の楽器よりも比べ物にならないほど重要になるのです。
振動源を持っていないとは、どういうことでしょうか。
ティンパニーや、太鼓などは、 バチを打ち付ける 太鼓の皮が(ヘッドといいますが)振動し、音が出ます。
ピアノやギターなら、 弦を弾くことによって、その弦が振動し、音が出ます。
サックスも同じです。マウスピースの裏側に、リードと呼ばれる植物の葦を材料にした物を装着し、 唇で挟みリードを振動させて音が出ます。
ではトランペットなど金管楽器はどうでしょう。
金管楽器のマウスピースには、 リードや弦などのような、楽器自体が振動してくれる部分は存在しません。
ではどこが振動しているのでしょう?
それは「 人間の唇」なのです。
ここに他の楽器にはない、金管楽器特有の難しさがあるのです。
人それぞれ体の形や歯並びが違うように、それぞれに同じ指導で上達するものではないのです。
それによって、先輩などから吹き方を教えてもらっても、なかなか音が鳴らない、むしろ音がどんどん鳴らなくなってきたなど、本人に合わない方法で練習を積もうとしている生徒様が、少なからず居るのです。
それがあなたのお子さんなのかも知れません。
アンブシュアとは
金管楽器及び木管楽器奏者の演奏時における、口及び口腔内の動作や働き全般を指します。
アンブシュア は embouchure と表記し、日本ではフランス語読みで定着しています。
管楽器に馴染みがない方には、 トランペットやサックスは、たて笛を吹くように息を入れれば音がでるものだろう、 と考えておられる方も少なくありません。
むしろ多いかもしれません。
それとはよほど違う世界で戦っているのが、吹部トランペット部員なのです。
ここでは金管楽器の話についてのみ言及していきたいと思います。
周囲に理解されない辛さ。。それがアンブシュアの悩み
トランペットをうまく鳴らせなく、悩み、辛い日々を過ごしている吹部生徒様は、トランペットパートが10人いたら、その中に2人くらい居るかも知れません。
これは確かな統計があるわけではなく、私が40年以上トランペットに携わってきた経験から感じる割合です。
多いとは言えませんが、少ないからこそ孤立しがちで悩み深くなるのです。
この状況に置かれている子供達がいるのだと、最初に理解してあげましょう。
トランペットアンブシュアで悩む方は、 なかなかその現状を周囲に理解してもらえず、 一人で苦しんでいるのが現状です。
具体的にどのような状況が生まれているかと言うと。。
例えばです。しかしこれはよくある話です。
吹奏楽部に所属している場合、 顧問の先生や監督、または先輩から、
「 あなたは練習が足りないのではないか? さぼっているから音が出ないのではないか?」
という話が出てくることがあります。
「そんな事はない」と本人はもちろん、一緒に練習している同級生も最初は理解してくれています。
しかし、思うように吹けない状況が続くと、最初は理解してくれていたはずの同級生も、どうしたら良いのかだんだんわからなくなり、悩みを受け入れてもらえなくなる事もあるのです。
正直、辛い言い方になりますが、合奏では、ほかの部員に迷惑をかける演奏になってしまっている事が多くなるからです。
アンブシュアに苦労せずに音を出せる生徒様のほうが多いのですから、一人なかなか上達がままならない生徒様は、「自分の努力が足りないから。。」と思い、一人で悩みの袋小路に入ってしまいがちなのです。
例えて言いましょう。
「クロールで泳ぎなさい」と言われた場合、大抵の人は見よう見まねで、 腕を左右交互に頭の上まで伸ばし、プロペラのように水をかき分け、足はバタ足で泳ぐことができます。
これは全て可視化できているので、 見よう見まねが可能なのです。
先生もそのお手本を見せてあげられますし、多くの先生の教え方はほぼ同じでしょう。
アンブシュアの改善が必要な生徒様は、口の中という見えない部分に問題が生じているのです。
(詳しくは後述しております。)
見えない部分だけに、この一連の動作がどうしても毎回再現が出来ない、 もしくは水の中に入るとできなくなってしまう、 ということに似ています。
でも、それは体に欠陥があるわけではありません。
そして個体の差も、トランペットを吹くという意味では、同じ人間なのですから、本来は誰でも演奏出来るはずなのです。
しかし間違った情報で練習をしていても、いつまでたっても積み重なりません。
しかも土台が安定しなければ、いつか積み上げたものは崩れてしまいます。
これは「だんだん音が鳴らなくなってきた」という症状に現れるのです。
当スクール責任講師、細川玄も音が出せず孤独と苦悩の6年間だった
そうして悩み苦しんでいる生徒様ほど、 人一倍トランペットが好きで、 音楽が好きで、 誰よりも責任感が強く、 上手に演奏したいと思っている生徒様が多いのです。
私はそんな生徒様と接すると、神様が試練を与えたが如く思えてならないのです。
私も中学、高校と同じように、吹奏楽部で私一人だけ、全然音が鳴らせない日々が続き、本当に悔しい毎日でした。
レギュラーも取れず、練習も皆とは別の場所でたった一人、練習していました。
もちろん、コンクールに出場することも叶いませんでした。
そして理解してもらえる人は周りに誰もいなかったのです。
それどころか、辛辣な言葉をかけられたこともしばしばありました。。
もちろん、今恨んでいる訳ではありませんよ。
むしろそれがバネになり、今があるのですから感謝しなくてはなりませんね。
そのような思いを、これからのお子様たちにさせたくはないと、切に願っています。
その頃の事については、こちらのブログに記してあります。
併せてお読みください。
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その1
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その2
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その3
トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 最終回
あなたのお子様がもし、この2割の生徒様に該当すると思うようでしたら、ぜひプロの指導、協力を考えてあげていただきたいのです。
アンブシュアの改善は自己流では本当に難しいものです。
ただただ時間が流れてしまい、正直とても、もったいないと言わざるを得ません。
青春時代はあっという間に過ぎてしまいます。
これは私の、とても辛い経験から、このようなアドバイスを申し上げております。
しかしながらお子様の気持ちが一番大切ですよね。
特に思春期のお子様の場合、本人のプライドもあるでしょう、 伝え方も大切だと思います。
慎重にお子様のお話に耳を傾ける事が大切だと思っています。
親御様から見て、 ご本人がトランペットのアンブシュアで苦しんでおり、 ご本人自身も、レギュラーの席を掴みたい、 次のコンクールまでに少しでも良い結果を残したい、 将来にわたりトランペットを吹いていきたい、という強い希望がお有りでしたら、当スクールの「トランペットアンブシュア矯正コース」という「駆け込み寺のような存在がある」事を知っておいていただきたいのです。
具体的なレッスンについて
このレッスンを継続して受講すると
「音が綺麗になる」
「低い音から高い音まで楽に吹けるようになる」
「ピッチも安定する」
「口元のセッティングで悩むことなく楽器を構えることが出来る」
といい事づくしです。
「そんな事ってあるの?」とお思いでしょう。
もちろん、魔法を使う訳ではありませんからちゃんとした裏付けがあります。
「正しい奏法が体得出来たら、ひとつひとつ全てが整ってゆくからなんです。」
上記した内容は、別々の理由で起きているのではないのです。
正しい奏法が整えば、一生トランペットを楽しめる人生を掴むことが出来るのです。
素晴らしい事だと思いませんか?
アンブシュアにもピアノ同様。基礎があります。
アンブシュアは人それぞれ。という方もいらっしゃいます。
間違っているとは言いませんが、それをすべてと考えると、上達できないお子様は、ずっと上達できない状況が続いてしまいます。
人それぞれは後々のお話であるとお考えください。
アンブシュアにも基礎がある、という事を理解いただきたいのです。
関連ブログ
重要な事は「舌」と「息」のコントロールです
口の中の重要な動きとは一体何かと申しますと「舌」の動きと基本のフォームがあります。
そして、「 息」のコントロールです。
舌は口の中、そして息は目では見えません。。
どちらも一番基本の動作としている所は目に見えない部分なのです。
ここが一番大切な情報なのですが、ここをきちんとお話できる先生は、残念ながら日本に数人しかいないのが現実です。
「きちんとお話できる先生」とは、上手なプロが自分の演奏法を話すだけの情報ではなく、音が鳴らなくなってしまった生徒様を、責任もって「吹けるようにしてあげられる技術を持っている先生」という事です。
実際のレッスンはこのように行っています
体験レッスンの時に現在の吹いているお姿を拝見させていただきます。
本人の善処してゆく意思を確認出来てから、具体的なお話をしてゆきます。
当スクールではいかなる事も、決して無理強いはいたしません。
まず、「息」について。「息の効果的な採り方」についてお話をします。
そして「舌」と「息」のバランスについて。
さらに、口の中での「舌」の基本的なセッティングの仕方のお話をいたします。
最後に、じっくりとレッスンに向かいあう大切さをお話します。
そこから本格的なレッスンはスタートします。
既存のエチュードを使用することもあります。
まず、私が吹いたことを、生徒様は真似て吹いていただく。
これを実に様々なパターンの練習を積み重ねてゆきます。
ですから私は、生徒様と同じ量をレッスンで吹いています。
先生があまり手本を吹かないで進めているレッスンも実に多いものです。
他を調べてみればわかります。
私のレッスンでは、私が吹ける事と同じように吹けるようにして差し上げることが目的です。
あなたのお子様もきっと、私と同じように吹く事が出来るようになるでしょう。
始めてしまえば、そう遠い日ではないのです。
そのためには、私が手本をお見せ出来なければ、レッスンになりませんものね。
トレーニングしている目的を理解してもらう
当スクールのレッスンでは、都度「このレッスンは舌を○○のようにコントロールするためのレッスンです」などと、目的を先にお伝えしながら進めています。
どこの筋肉をコントロールする練習なのか。。
それが曖昧では、結果に繋がらないのです。
エチュードを使用しても、その目的がわからず練習をしても、結果的に何も積み重ならなかったという経験をする人も多い事でしょう。
体のどこをトレーニングしているのかを意識する大切さ
私が習ってきたレッスンでは、エチュードを最初から最後まで徐々に進み、それを消化した頃、それなりに上達するという考え方の、機械的なレッスンが多かったように思います。
おそらく今でも、そういうレッスンは多いでしょう。
当スクールのレッスンではこのような進め方は一切いたしません。
何度も申しますが、青春時代はあっという間に過ぎてしまいます。
「もっと早く細川先生に出会えていたら良かったのに。。」という言葉を多くの生徒様からいただきます。
現在通われている生徒様は、そのように実感しているのです。
また習うに際しては、ここでフォローしきれていない様々な不安も生まれることでしょう。
よくあるご質問はこちらに記載してありますので併せてお読みください。
実際に受講されている生徒様の声を集めました。
をお読みください。
最後に
正しいアンブシュアを習得することは一人では本当に難しいものです。
そして、私が手助けしたとしても一朝一夕に上達するほど甘いものではありません。
しかし、早く始めた生徒様ほど上達が早いのも事実です。
私が中学、高校時代、またそれ以降も経験した辛い時間を同じように経験している人を助けてあげたい、という事がすべてです。
苦しむトランペット経験者を救う事。これが私の人生のミッションです。
そして当スクールのミッションでもあります。
このブログが、人生を変えてあげられる一助になる事を願ってやみません。
セプテンバーミュージックスクール
代表 細川玄