こんにちは。

東京都豊島区池袋東口徒歩1分ジャズ専門音楽教室

セプテンバーミュージックスクール代表ジャズトランペット奏者の細川玄です。

 

当スクールの感染拡大防止対策の取組み動画をご覧ください

 

「舌」と「息」の重要性

よく「スランプだ」。。

という言葉を聞きます。

「音が鳴らない」「音がガサガサする」「高音が出せない」「音域が広がらない」「すぐバテてしまう」

 

「スランプだ」と、お嘆きの方の多くに共通する事であります。

かつて私も高校生の頃、調子を崩し、コンクール出場も出来ず、後輩からも抜かれ、本当に辛い時期を過ごしました。

 

この頃の事を書いたブログはこちらになります。

トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの奇跡 その1

 

 

イメージしていただきたいのです。

水道の蛇口から、ホースを伝わって出て行く水。

ホースの先は自分の手元にあり、親指でホースの先を潰して水量をコントロールできる状態にあるとしましょう。

 

水は遠くへ飛ぶほど、トランペットで言えば高い音へ到達するイメージです。

水が自分の足元に近ければ近いほど、低い音というイメージにしましょう。

 

多くの方が「高い音はどうやって出すのですか?」

という質問を投げかけます。

 

この場合、水を遠くへ飛ばすためには、二つの方法があるでしょう。

一つは蛇口のバルブをどんどん開いて、水圧を高めて水を遠くへ飛ばす方法。

二つ目はホースの先を握った親指で細く潰してゆき、ホースの口元で水圧を高める方法です。

 

前者はトランペット演奏時の体に例えるならば、息をたくさん吸って、一気に吐き出し高い圧力のまま息を楽器に送り込むことになります。

 

後者はトランペット演奏時の体に例えるならば、ホースの先を親指で潰すコントロールが舌の役割になるのです。

 

トランペット奏者が「スランプだ」と表現される多くは、この舌の操作、コントロールが不能になっている状態なのです。

 

しかしここで必要な「舌」の動作は残念ながら、日常生活の中にはない動作になりますので、教わるしかありません。

しかし出来るようになります。

私たちが「箸」の使い方を習得したように。

トレーニングを積めば、出来るようになるのです。特別な事ではないのです。

 

レッスン事例ブログ

レッスン事例:30代女性 コロナ自粛明け「アンブシュア心配だった」

レッスン事例:20代女性 デュエット吹けた!響きに感動しています

 

日本語は海外に比べて舌への意識が薄い言語

特に日本人は日常的に日本語で話をします。

母音と子音の組み合わせで五十音ができており、日常会話はこれで成立します。

 

日本以外の国の言語を見てみると、日本語にはない「反り舌発音」という音があります。

舌に意識が向く外国の言語に比べ、日本語は日常的に舌を意識することがあまりない生活の中で過ごしているとも言えるでしょう。

 

当スクールの「アンブシュア矯正コースのレッスン」では、日本人があまり意識していない「舌」のコントロールが重要だということを説いています。

 

高い音でも低い音でも、「舌」をコントロールすることで出したい音を的確に出す「タングレベル」を理解する練習をして行きます。

 

しかし大切なのは「舌」の動きだけにとらわれることではなく、実は息のコントロールが重要なのです。

 

タングレベルに適切な息の圧力を体が供給できること、感覚としてそれを習得することをこのレッスンでは重要と考えています。

 

すぐバテる原因とは?

先ほど水の話をしましたが、狙った高い音に到達するために、水の圧力が低いまま、高い音を狙うとどうなるでしょう?

 

握った親指をぎゅっと握りつぶして、ホースの先を細くして、水を送り出すしかありませんよね。

 

これはトランペットの演奏で言うと、本来もっと楽に吹けるはずなのに、口元だけぎゅっと力を入れて、高い音を出そうとしている状態そのものなのです。

 

親指は口元にある筋肉よりも太い筋肉で構成されていますので、さほど疲れを感じることはないでしょうが、同じことを口元でやると、すぐにバテてしまいます。

 

この状況が「すぐにバテてしまう」という状況の一因です。

 

これらのバランスをとることが大変重要なレッスンの目的となっています。

このトレーニングを20年続けてきた、私だからこそ伝えられる、唯一無二のレッスンが当スクールの「アンブシュア矯正コース」なのです。

 

私もかつて全く音が鳴らなくなり、毎日泣きたい日々を過ごしました。

これについては過去のブログに書いてありますので、是非お読みください。

 

関連ブログ

トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その1

トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その2

トランペットのアンブシュア崩壊した私 そして再起までの軌跡 その3

トランペットのアンブシュア崩壊した私そして再起までの軌跡最終回

 

練習のコツは休憩を上手に挟むこと

先ほども少し触れましたが、舌や口の周りの筋肉は、とても細い繊維の集合であります。

よってトランペットの演奏では、効率的な奏法を身につけなければ、いつまでたってもすぐにバテてしまう状況が生まれます。

 

よく聞く質問です。

「すぐにバテてしまいます。どうしたらよいですか?」

ここまで読んでいただけた皆様は、もうお分かりですよね?

一つは的確なバランスで「舌」と「息」をコントロールできる体を身につけることです。

これはなかなか独学では難しいものです。

私も10歳からトランペットを始め、29歳で先生に出会うまでの、ほぼ20年間を大した進歩もないまま過ごしてしまいました。

これは大変もったいないことです。

人生において20年ものロス時間はあまりにも大きいものです。

このことに早く気づけた人はラッキーだと思います。

当スクールに通われている生徒様には、「私と同じような思いはさせたくない」という強い思いで私はレッスンを通じて指導を行っているのです。

 

休憩を上手にとること

当スクールのレッスンの一番の目的は、「舌」と「息」をコントロールできる体を身につけることですが、闇雲に練習すれば良いというものではありません。

先ほどお話ししたように、細い筋肉をどれだけ鍛えるかという、実に繊細なトレーニングが要求されるのです。

私のレッスンでは、数十秒の一つのセンテンスを、まず私が手本としてトランペットで演奏し、生徒様にそれを模倣して演奏していただく。

これをたくさん繰り返しています。

生徒様の目線から話をすると、私が手本を吹いている時間は、生徒様にとって「休憩をとる」という時間になっています。

ここが非常に重要なのです。

独学で一人で練習しているとどうでしょう。。

エチュードを目の前にしたら、一人で黙々と吹いてしまいませんか?

気がつけば「休憩」とは、息継ぎの時間ほどしかないのではありませんか?

とても熱心に練習しているという姿ではありますが、あまり効果的な練習とは言えません。

 

レッスンを受けるということは、先生であるトレーナーが、生徒様への適切なペースを教えている時間でもあるのです。

積極的な戦略として「休憩をとる」これは技術の一つなのです。

 

プロで活躍できているトランペット奏者は、皆自分自身の練習の方法を知っているのです。

プロからレッスンを受け、学ぶということは、「練習の方法を教えてもらう」と言っても過言ではありません。

それほどプロとアマチュアの練習の方法は内容が違うものなのです。

 

食事と睡眠も大切

トランペットの練習は、アスリートが体をケアすることと、とても似ています。

私はアスリートではありませんので、疲労回復についての専門的な内容に言及することは避けたいと思います。

先ほどの質問です

「すぐにバテてしまいます。どうしたらよいですか?」

私は常に心がけていることがあります。

それは食事において、タンパク質を充分にとること。

何より食事はバランスが大切ですので、それを大前提でお話をします。

肉や魚だけをたくさん食べるのは、さすがに大変ですよね。

大豆由来のタンパク質はやはり食べやすいです。

豆腐、納豆など積極的に取るのは非常に良いことです。

 

関連ブログ

「唇」 についてのお話

「歯」 についてのお話

 

バテてしまった唇は睡眠によってしか回復できない

「バテてしまったのですがどうしたらよいですか?」

私も同じような質問をかつてしてきたことでしょう。

きっと期待している答えとしては、何かウルトラCのような「裏技」を聞き出したいのだと思います。

「栄養ドリンクを飲んでみては?」

「ほっぺたを左右にぎゅうぎゅう引っ張ってみては?」

など様々な回答を聞いてきましたが、正しいような正しくないような。。。

 

私の結論としてはこうです。

「バテてしまった唇は睡眠によってしか回復できません」

疲れを持ち越さないために、しっかりとした睡眠をとることがとても大切です。

寝不足だと当然、口の周りの筋肉や、実は一番酷使している、横隔膜の筋肉は回復が充分ではありません。

どこででも聞く当たり前の結論のようですが、やはりこれが一番大切で一番必要なことなのです。

 

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セプテンバーミュージックスクール

代表 細川玄