こんにちは。
東京都豊島区池袋東口徒歩1分トランペットアンブシュア矯正&ジャズ専門音楽教室
セプテンバーミュージックスクール代表、トランペット奏者の細川玄です。
新型コロナウイルス感染防止のため、皆様におかれましても多大なるご苦労が今現在あることと存じます。
人類全員に課せられた共通の難題をどう乗り切るか。
今できることは #ステイホーム ですね。
今回のブログは、 家でできる練習方法について書いて行きたいと思います。
管楽器を楽しむ上で一番クリアするのが大変な問題として、練習場所が挙げられると思います。
市民バンド等に所属して活動されていた方々も、今はおそらく練習場所も閉鎖されていることでしょう。
カラオケボックスなどで練習していた個人の方々も、同じ状況ですよね。
しかしながら、こういった状況下でも練習をたっぷりと楽しむ方法はたくさんあると思います。
私も普段はオープンで練習できる環境が幸いにもありますが、日本国内、海外へコンサートなどで出かける場合、個人的なウォーミングアップの練習場所はホテルでやっています。
要するに今回のような状況があろうとなかろうと、ミュートを使った練習方法は、それぞれノウハウとして持っておいた方が良いのです。
今回このブログの先には、#StayHome によって トランペット、もしくは金管楽器奏者が練習にお困りのお悩み解決方法となるヒントが書かれています。
ステイホームになった今、私が日頃実践していることです。どうぞお読みください 。
スロー プラクティスのすすめ
一時期スローライフとか、よく耳にしましたよね。
あれと同じことです。
一言で言えば「普段と同じ練習を時間をかけてゆっくりと取り組む」という考え方です。
日頃私たちが練習しているスタイルや時間は、日頃の日常生活の中で、ある意味合理的に練習時間を獲得するための方法だったのかもしれません。
このような仮説を考えた場合、 必ずしも今までと同じペースで練習をする必要はないのではないか?と私は思えてくるのです。
私は日頃、朝起きてスクールでのレッスンの仕事へ向かう前に自宅(家)で必ずウォーミングアップをしてから出かけます。
その際、ウォーミングアップにかける時間は概ね、20分前後ではないかと思います。
いつもやっているルーチンワークの一つです。
この20分という時間。。忙しい日々の中では大変合理的な時間設定だと思いますが、お家にいてこれだけ時間があるのなら、本当にこれがベストであろうか?と私は考えてしまいます。
そこで最近私がやっていることは、20分かかってやっていたウォーミングアップのメニューを、全く同じ内容で40分かけてやるというものです。
私がどのようにやっているかを書き出してみます
■ワンセンテンス吹き終わってから、 次のセンテンスを吹くまでの休憩時間を長くとる。
■ 日頃一度しか吹かないワンセンテンスのフレーズを、普段より少し長めの休憩の後繰り返して吹く。
#StayHome になってから、最近私が実践している練習方法です。
これで一体何が変わるかと言うと、これは個人的な感想ですが、
自分でも驚くほど 楽器と体が仲良くなっている💓 感じがあります。
より無駄な力を入れることがなくなり、かつコンディションも日頃より断トツに良いのです。
一言で言えば「しっくりくる」
トランペッターにとって、こんな素敵な気分になれるなんて幸せだと思いませんか?
自分の演奏を動画収録してみる
別に SNS にアップする必要など全くありません。
しかしこれとても重要なことなんです。
スマホがこれほど普及する前、自分自身が演奏している姿はライブをやった時のステージをビデオに収録したプレイバックをチェックするぐらいだったと思います。
自分が演奏している姿を見るのって、正直とても嫌なものです(笑)
だって、 思い通りに吹けていない下手くそな自分がそこにいるのですから。。(笑)
でもこれを何度も何度も見ることが、とても重要な練習になります。
客観的に自分を判断するということは、日頃の練習の中ではほぼほぼすることがありませんよね。
こんな時ですから、スマホで自分の練習している姿を動画で撮影してみるのはいかがでしょうか?
毎日のことですから、動画を残しておいてもいいし、1度チェックしてすぐに消してもいいと思います。
一日一曲動画収録にチャレンジ
このところ私も、自分の演奏する姿を動画に収めて自分自身をチェックすることを練習に取り入れています。
私の場合は自分への課題を設定しました。
「一日一曲スタンダードジャズを演奏する」です
当スクールのジャズアドリブマスターコースで、日頃行っているレッスンと同じことを吹いています。
私が吹いて次のコーラスで生徒さんが吹く、これを繰り返す、という前提のもと動画収録をしています。
そもそもは現在在籍してくださっている会員様のみに コロナ禍休校中の補講 としてZOOMによる振替オンラインレッスンを行っています。
ジャズアドリブマスターコースでは、座学でできるジャズ理論の勉強を進めたり、ジャズ理論を理解するに必要な最低限4声のコードネーム全てを学んでいただいたり、コードアナライズ(コードの分析)を行い実際の演奏に実践装備するべくスタンダードナンバーを分析したりしています。
(アンブシュア矯正コースもいつも通りのレッスンをオンラインでやっていますよ)
分析した曲はすぐに試して吹いてみたいですよね。
その復習ができるために、会員様向けに普段と同じレッスンのスタイルの動画を制作したことが始まりです。
一曲作ってみたところ、収録されていると思うとそれなりに意識が高まります。
私にとってこの課題はある意味「 ライブで演奏している時の“勘”を忘れないため」の練習に大いに役立っています。
この動画を収録し公開した先には、 多くの視聴者がいるわけです。
つまりステージで吹いているのと同じことなのです。
私の場合は「一日一曲スタンダードジャズを吹く」ですが、課題は何でもいいと思います。
アーバンやクラークを一つだけ吹いてみる、コプラッシュを吹く姿を毎日撮って自分の上達の定点観察をしてみる。。なんでもいいと思います。
どうですか?こう考えただけでこれからの練習がちょっと楽しくなってきた気がしませんか?
ミュートの練習について
トランペットアンブシュア矯正コースのレッスンの中では何度も何度も繰り返し話していますが、 トランペットを吹くことに大切なのは「舌」と「息」のコントロールです。
とりわけ息のコントロールについては、トランペットは基本オープンで吹くことが、どなたにおいてもほぼほぼ前提になっていると思います。
ですから普段はミュートでの練習はあまり推奨しない、と言う立場でレッスンを行っていますが、この #ステイホーム の状況下でそればかりを言ってしまえば練習などできませんよね。
このブログの一番最初に書きましたが、私も旅仕事の時は、ウォーミングアップはホテルでプラクティスミュートを使って練習するわけです。
ですから、プラクティスミュートを使って練習することにも慣れておく必要があります。
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私が使っているプラクティスミュートはこれです。正直ミュートは何でも良いです。
カラオケなどを流しながら、自分の演奏の動画収録をする場合、トランペットの音だけとても大きくなってしまってカラオケが聞き取りにくくなります。
そのバランスを少し補正するために、私は自宅(家)ではバケットミュート、もしくはカップミュートを使用することがあります。
(左がバケットミュート、右がカップミュート。メーカーは何でもよいと思います)
それではプラクティスミュートを使って練習する場合、私が気をつけていることをご紹介したいと思います。
■ 休憩をこまめに摂ること。
これは先ほど話したスロー プラクティスと全く同じことです。
プラクティスミュートを使うならこのスロー プラクティスを実践してみましょう。
■長時間になる練習は避けましょう
プラクティスミュートはどうしても息の抵抗が大きくなり、オープンで吹くそれとは違いがあまりにも大きいものです。
プラクティスミュートでの練習を、日頃から当たり前だと思い長時間続けてしまうと、オープンで吹いたとき、必ずバテやすくなります。
体がプラクティスミュートで吹く息の圧力で覚えてしまうからです。
私がミュートでの練習を避けたい一番の理由はここにあります。
もしどうしても長時間練習したいのであれば、 5分吹いて5分休む。。 これを繰り返しましょう。
5分って短いなあと思うかもしれませんが、それ以上は私は危険だと思いますし、私はそのように実践しています。
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いかがでしたでしょうか?
ステイホームでの練習の仕方について、普段私がやっていることを書いてみました。
先にも書きましたが、 何かひとつ自分自身で練習のテーマを決めておくと良いでしょう。
そうするとこのような状況下でも、きちんと目的を持って、しかも楽しく練習が進められるのではないでしょうか?
本来でしたらスクールのスタジオで、オープンで思い切り吹きたいですよね!
早くその日が来るように、今はステイホームです。
そして何より皆さん、健康に気をつけて過ごしてください。
余談ですが私は、朝トランペットを吹く前に、ラジオ体操第一を必ずやってから吹きます(笑)
体は温まりとてもお勧めです。
安全に街を歩けるようになった頃、体験レッスンを再開する予定です。
それまでは
ステイホーム
スロー プラクティス
これで乗り切ってみてはいかがですか?
セプテンバーミュージックスクール
代表 細川玄
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